Tea Room Aliceレポート 2004/11/7
中野ブロードウェイという、オタク向けと断言しても良いビルの中にできた喫茶店。果たしてここにお客はつくのでしょうか。
*場所、アクセス
JR中央・総武線、中野駅から徒歩5分程度。
地図中心の赤丸は関係ありません。中野駅北口を入れたかったので…。
中野駅北口からサンモールを抜け、中野ブロードウェイの1F→3F直通エレベーターへ、あとは階段、というのがベターなアクセスでしょうか。
内部の地図は実際に行っていただいた方がわかりやすいかな?4Fは、半ば以上のスペースが倉庫化しており、やや不気味な雰囲気。
店舗看板。
お店はかわいい雰囲気を十分醸し出しているので、「コスプレ喫茶店」と銘打つ必要はないように感じました。
もしあえて銘打つなら、「プチカフェ」とか。
*店内の様子
まずは、あえて店内から外を撮影。
ごらんのように、通路との境界はありません。段差もほとんどないため、車いすでも楽しめるのは確かですが、プライバシー保護にはまったく意味を
なさないため、現在では、お店が大型のスクリーンを導入し、外から見えないようにしてくれました。これにより、多少なりとも閉じた空間を確保。
これは机の向きからすれば、スクリーンで隠してしまうのは正しい方法ですが、実は通路と平行に机を配置すると、スクリーンはなくても大丈夫
かもしれません。通路に正面を向いて座ってしまうので、通路からのぞかれる視線がまともにあってしまうわけですが、通路を通る人と平行に視線が
くるようにすれば、あまり気になりません。ただし、境目には鉢植えを置く、人工でもいいので、ブロックと植え込みのような物を作って、通路と隔離している、
とアピールする必要はありますが。今回はスクリーンを上げていただいて撮影。
改めて店内、内装を。
店内概観です。
お客さんの視点で。
たとえ倉庫街だとしても、外が見える開放感は、あるとありがたいです。
i-maidのような、かちっと格式のある感じよりも、ヨーロッパの田舎風味、素朴な感じを出しています。こういう雰囲気もよろしいかと。落ち着いてメイドの奉仕を
受ける路線よりも、来ていただく方全員で、談笑する雰囲気が出ます。
残念な点は、レジが、お店の壁を向いてしまっていること。会計という点では問題ないのですが、場合によってはお客さんに背を向けて送り出す羽目になること。
やはり正面を向いて送られたいですね。
また、照明が、明るいのですが、今ひとつ暖かみに欠ける点あり。一応黄色系の蛍光灯?(壁の色が反射して、あるいはカバーが古くて)黄色っぽく見えるのですが、
やはり白熱灯の温かい光があると、食べ物がよりおいしく見えますし、雰囲気も出せます。スポット的な白熱灯を用意していただきたいですね。
各テーブルごとにシュガーポットがあるのは雰囲気が良くてうれしいです。テーブルクロスがほしい…。
壁のパネル、メニューにトランプ柄を採用するなどして、不思議の国のアリスの雰囲気を出そうとしています。統一感があるため、雰囲気はでているのでは
ないでしょうか。
ROBO太とは微妙にフィギュアの品揃えが違っていておもしろい。*お客様寄贈品。外のややごみごみした景色を遮ってくれるので効果的。
席の数をかなりがんばって稼いでいるため、荷物が多い、あるいは大きい人にはつらいのが難点。2セット、テーブルといすを減らせれば、間隔も広がり…とはいえ、
狭い床面積と立地の問題があり、できるだけ多めに詰め込めるようにしておかないと苦しい、というお店の姿勢が見て取れます。やむを得ないが、もう少し余裕がほしいと
いうのが正直な感想です。
*食べ物、飲み物
ハッシュドビーフ。
何せ、見るからにせまいキッチンスペースなので、味はまぁ、推して知るべし。ただし、ハート型に整えられたライスと、スプーンに注目。
細かい点ですが、味には限界があれども、提供する姿勢には抜かりはないようにしたい、という点。また、スプーンは、デザインを重視して
選んだ、ということ。
ホットケーキ。
アリス最大のおすすめ、というホットケーキ。アイスクリームはオプション。チョコソースに生クリームと、甘い味のオンパレードですが、
堅すぎず、食べやすかったです。皿は三日月型にして、特別な雰囲気を出します。歯ざわりはややもっちりとした感触。焼きすぎによる
せんべいのようなホットケーキは出ない…はず(ぉ
キングサイズアイスティー(!)
コーラではなくアイスティー。冬の時期にはややつらいか。ガムシロップ、ミルクも3人前つく量。飲んでみて、初めて
ああ、コーラは炭酸があるから、多少量が増えても飲めるんだ、と改めて気づきました。ネタ…ですねこれも。
ポットサービスの紅茶。
ガラスのティーカップに、丸いポットと、かわいらしさ抜群のティーセット。これにケーキを組み合わせたケーキセットと
行きたいところです。もちろん、メイド…いや、アリスによるポットサービスあり。M's
Melodyでは、トレイの上でお茶を注ぎますが、
こちらははテーブルの上で。ややかがみながらのサービスが可憐です。
*インタビュー 店長:巴 円(ともえ まどか)様
・なぜ、いわゆる「メイド喫茶」と呼ばれる部類のお店を開いたのですか?
メイド喫茶をやってみたいという思いがあり、力を貸してくれる人がそれもいいね、と応援してくださったためです。
衣装をかわいく、働く女の子があこがれるようにしました。お客さまが楽しめる店にしたいです。
・開店に際してのきっかけ、もっともうれしかった話、苦労した話を教えてください。
このような面白いことがあった、などでも結構です。
お店が狭いので、机の大きさ、席の配置。席を増やして人数を減らすか、とても悩みました。
また、食器類にはこだわってみました。ブランド品というわけではありませんが、女の子が見て、
かわいいと思えるお皿を選んでいます。
裏話は…そうですね、:メニューの字間違いです。「巨峰」が、「巨砲」と打ち出したことがあります。今は訂正しましたが。
・開店に際し、参考にしたお店はどこでしょうか。
あまり全部は行っていないのですが、雰囲気として、メイリッシュのかわいらしさがあります。女の子が入りやすい店ですね。
接客については、スタッフで話し合って、他店の良いところ、気持ちよかったところを参考にしました。
・秋葉原をはずれ、中野という地域を選んだ理由を教えてください。
オタクのまちといえばアキバ、メイド喫茶がおおいのもアキバ。それは確かです。
しかし、中野は実はオタクの街です。まんだらけさんの本店がありますし。ブロードウェイ自体もオタクゾーンですね。
ただ、場所がなかなかとれず、端の方になってしまいました。もちろん、階が下がるとテナント料があがる、という問題も
あります。でも、がんばっていきます。本当にお店に来たい方は、探して来てくださるので、うれしいです。
でも、最初は迷ってしまう方が多いですね。まさに「迷宮の中野のアリス」ですね。
・コンセプト系の店舗ですと、制服の採用が重要視されます。
スタッフの制服のブランド、デザインなどについてお聞かせください。
業者製です。ネットでカタログなどを見て、アリスだから青色、袖はパフスリーブがいい。という感じです。
お店の名前とかぶらせたのはもちろんです。アリス、ということで、ロリータ好きの女性にもアピールしたいですね。
また、今のところ、服の販売などは考えていません。コスプレの時などは、不定期で1人アリスを残して、他のスタッフが
コスプレを行うようにしてます。そうそう、スタッフは全員コスプレイヤーというのは特徴の一つだと思います。
・メイド喫茶はいまはかなりの数、知名度になりました。
独自のスタイルを確立する必要があると思います。Aliceの目指すコンセプトは
なんでしょうか。
例
1,メイドスタイルとコスプレスタイルを両立する、カジュアルな、コスプレ空間
2,メイドスタイルにこだわり、接客を重視するお店
3,味にこだわる、本格派喫茶。ウェイトレスの接客はプラスα
4,客の立場に立ち、こうあったらいいな、という理想をできるだけかなえる店
5,イベントを重視して、特定客にアピールする濃い店
4番と、さらに、狭いスペースではありますが、スタッフとお客様の距離が近いので、店内全体で
コミュニケーションをとっていくことができます。キッチンからつっこみが入ることもありますよ!
接客のマニュアルはないので、。スタッフの個性を出して、明るい雰囲気でかわいらしく行きたいです。
それはどんなお客様でも同じですね。
・メイドの採用に際し、意識したことはありますか。
現在は6人おります。開店以来のスタッフで、知り合いのつてで集まっています。
これからもし採用するなら、接客を楽しいと思える人が一番ですね。話の好きな方ですと、なおいいです。
流れるような仕事のこなし方は、それはそれで大事ですが、お客様と会話ができることがやはり大事です。
・現在の悩み、問題点はありますか?
スタッフの数が少なめなので、あまりイベントができないです。イベントがあればお客様は多くきていただけるのですが、微妙ですね(笑)
・新たにいらっしゃるお客さんへのおすすめメニューなどありましたら、お教えください。
ホットケーキがおすすめです。生クリームとチョコレートシロップでトッピングもできます。+100円ですので、
お気軽に申し込んでください。
・これからの経営を見据え、目標をお教えください。
様々な改善点が見つかるようになりましたので、まずは年末年始に向けて、メニューを改訂し、
常連さんが飽きてきたかもしれないメニューをかえていきたいです。
中野といえばまんだらけ、ですが、そのまま巡回ルートとしてアリスによっていただけるようにしたいです。
*メイドギャラリーと制服:巴さん、花さん
ヘッドドレス代わりの大型リボンと足下のソックスはできるだけ統一感を持たせるように。白の丸襟と、スカート裾のペチコートで、少女らしさを演出しています。
エプロンは肩口にフリルがついたタイプ。洗うのが大変そうですが。袖はパフスリーブですが、あまりふくらませすぎずに、使いやすいくらいの広がりに抑えています。
オーソドックスデザインなのですが、堅実に(?)かわいくまとめています。まさにアリスと言って良いでしょう。割と小柄な子が着ると、似合うのではないでしょうか。
*総括
この店は、狭い。これは事実。キッチンでできることも限界がある。これは確かです。食い物屋レポート、としての人間がいうのもおかしな話ではありますが、
料理、あるいは飲み物、というのは、料理の味だけでなく、その提供する態度、お客への接し方、全てで判断されるべきものではないか、と今回思いました。
はっきり言ってしまえば、味はメイド喫茶らしい味です。しかし!物を運ぶメイドの笑顔や、客と少しでもたくさんコミュニケーションをとろうとするその態度、やる気は
他の店と比較して、なんら遜色はありません。企業化してしまい、お仕着せのように食べ物を運んでくるお店が実際にでてきてしまっている今、とても新鮮に映りました。
メニューをうまいこと改訂すれば、伸びていけるお店だと思います。年末に向けての、さらなる努力を期待していきたいですね。
今回の3店舗の取材は、実は全て個人経営になっているお店でした(スポンサーについてはあえてふれず、表を見れば)。どのお店も新世代のお店であり、先発店舗の
様子をなんだかんだといいながら感じ取り、ならばここはこうしてみよう、こうすれば楽しんでいただけるのではないか、という向上心に満ちあふれていました。やはり
先発店舗は、今の地位にあぐらをかいてしまっていませんか?上を見なくなり、お客を、お金を運んでくるカモだと思ったら大間違い。大きくなればなっただけ、大きいから
こそできる、きめ細かいサービスをはじめてもらいたいものです。
Special thanks to 巴店長、花様、DM様、店内にいらっしゃったお客様
written by takaxo 04.11.20